外国人材の採用が広がる一方で、「現場でうまくコミュニケーションが取れない」「日本語能力の見極めが難しい」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
Link Asiaでは、こうした課題に向き合う企業向けに、「やさしい日本語」をテーマとしたウェビナーを全3回にわたり開催しました。
本記事では、各回の内容を整理しながら、外国人材の定着につながる日本語コミュニケーションと採用基準の考え方についてレポートします。
目次
外国人雇用の現場で起きている日本語コミュニケーション課題
ウェビナーの冒頭で多く挙げられたのが、外国人社員との日本語コミュニケーションに関する悩みです。
- 職場での会話がかみ合わない
- 作業指示が正確に伝わらない
- 同じ内容を何度も聞き返される
- 注意や改善指示が伝わらず、ミスにつながる
これらの課題は、外国人側の日本語能力だけが原因ではありません。
日本人側が使う言葉のスピード、言い回し、あいまいな表現、敬語や方言などが、理解を難しくしているケースも多く見られます。
こうした背景から、「外国人に日本語をもっと勉強させる」だけでなく、日本人側の伝え方を見直す必要性が強く意識されるようになっています。
やさしい日本語とは何か|基礎編ウェビナーの内容
第1回ウェビナーでは、「やさしい日本語」の基本的な考え方を解説しました。
やさしい日本語とは、
難しい単語や複雑な文法を避け、相手に伝わりやすい形で話す日本語のことです。
これは「子ども向けの日本語」や「外国人を下に見る表現」ではなく、情報を正確に伝えるための工夫です。
ウェビナーでは、日本語が難しい理由として、
- 漢字が多い
- 主語が省略されやすい
- あいまいな表現が多い
- 敬語・丁寧語が複雑
といった点が紹介されました。
そのうえで、やさしい日本語の4つのポイントとして、
- 一文を短くする
- 難しい言葉を言い換える
- 結論から伝える
- あいまい表現を避ける
が解説されました。
質疑応答では、
「敬語や丁寧語は使わないほうがいいのか?」
「やさしすぎると、日本語能力が伸びないのでは?」
といった質問が出ましたが、
業務上は正確に伝わることを最優先し、場面に応じて使い分けることが重要である、という整理がなされました。
ご視聴はこちらから→ やさしい日本語基礎編
現場で使えるやさしい日本語|応用編・実践事例
第2回ウェビナーでは、基礎を踏まえた「実践編」として、現場で使えるやさしい日本語の具体例が紹介されました。
テーマは、指示の出し方です。
たとえば、
- 「これ、あとでやっておいて」
- 「だいたいこのくらいでいいです」
といった日本人同士では通じやすい表現も、外国人社員には伝わりにくいケースがあります。
ウェビナーでは、外国人が在籍する職場でよくある場面をもとに、
・作業指示
・注意の伝え方
・確認の取り方
などをケーススタディ形式で解説しました。
特に印象的だったのは、「外国人が理解できない」のではなく、
日本人側の指示が抽象的・省略的であることが原因になっているケースが多いという点です。
現場でやさしい日本語を使うことは、外国人だけでなく、日本人同士のミス防止にもつながるという視点が共有されました。
ご視聴はこちらから→ やさしい日本語応用編
採用時に見直したい日本語能力の考え方|第3回セミナーより
第3回セミナーでは、「その採用、本当に大丈夫?」をテーマに、日本語能力の見極め方が解説されました。
ここで取り上げられたのが、日本語能力4技能(聞く・話す・読む・書く)です。
多くの企業では、JLPT(N1・N2など)を基準に採用判断をしていますが、
資格が高くても「会話が成り立たない」「現場指示が通らない」ケースは珍しくありません。
セミナーでは、
- 業務に必要な日本語能力は何か
- 聞く力と話す力をどう見極めるか
- 面接で確認すべきポイント
といった観点から、採用時の考え方を整理しました。
質疑応答では、
「まずどこから取り組むべきか?」
「書く力はJLPTを参考にすべきか?」
といった実務的な質問も多く、
採用基準そのものを見直す重要性が共有されました。
ご視聴はこちらから→ 採用時に見直したい日本語能力の考え方
Link Asiaの支援体制と今後のセミナー案内
Link Asiaでは、特定技能人材サービスとして、
人選から来日、就業期間、帰国までを一貫してサポートしています。
現在ご紹介している外国人材の定着率は94%です。
入管法の専門家、教育の専門家、各国出身で日本語能力に長けたスタッフが在籍しており、
外国人材・受入企業の双方が安心できる体制を整えています。
また、企業や現場に合わせて、
・レベル別
・企業別
の日本語講座も実施しています。
まとめ
やさしい日本語は、単なるコミュニケーション手法ではなく、
外国人材の定着や職場の安全性を支える重要な取り組みです。
また、日本語能力の見直しは、採用時のミスマッチを減らし、
長期的な人材活用につながります。
Link Asiaでは、外国人雇用に関する制度理解から、日本語教育、定着支援まで、実務に即したサポートを提供しています。
外国人材の受入れや教育でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
















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テーマ:「在留資格の厳格化」
講師:国際行政書士 田澤 満 氏
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