どの国の料理か分かりますか?

どこの国?

この写真だけでどの国の料理屋か分かれば、あなたはアジア料理検定4級です。

いや、そんな検定はないのですが、このドレッシングで気が付いた人はさすがです。

もうお分かりだとは思いますが、ナンが美味しい「ネパール料理」です。

カレーってネパール料理なの?

最近皆さんの街でもネパール料理やインド・ネパールカレーのお店が増えたと思いませんか?

インドカレーのお店に行ったのに店員は全員ネパール人だと言う事もよくありますが、実際ネパールではこのようなカレーやナンは食されてないそうです。

インド・ネパールカレー爆増の謎

私の前職でもネパール人がいたので理由を聞いたことがあるのですが、ネパールではこれといった産業がなく、観光資源もエベレストくらいしかない為、元々多くの方が他国へ出稼ぎするのが普通である。隣のインドへ行くのが最も多いが”在留資格”の申請のしやすさから昨今は日本を選ぶ方が多くなっている。これが実情のようです。

そういえば、留学生もこの2,3年でネパールの学生が増えたようにも感じます。

在留資格

インド・ネパールカレー屋で働く為の在留資格は、経営者であれば”経営”、調理人であれば”技能”の在留資格になるのですが、この在留資格の申請には問題があることも多いようです。

基本”技能”の在留資格を取得する為には、調理人としての職務経験が10年以上必要となりますが、これを証明する在職証明書などは偽造が可能である。

そもそも、ネパールではこのようなカレーもナンも食べないのだから、日本に来て初めてナンを作る人も多いと聞きます。

また”経営”の在留資格を取得するには資本金が500万円必要で、お金の出どころを証明する必要があるものの、借金で用意する事が可能となります。

このようなこともあり、街のあちこちにインド・ネパール料理屋が増えたのではないかと推測できますね。

正しい運用を

上記の在留資格の話にも関連しますが、経営や技能の在留資格を保持している方の配偶者は”家族滞在”の在留資格が取得でき、該当者は週28時間以内の就労が許可により認められます。

しかし、実際は28時間以上働いている事が多く、家族や親族の経営であれば労働時間をうやむやにできる。ネパール料理に限った事ではありませんが、外国人労働者が増えていく日本社会では在留資格の正しい運用と経営についての啓蒙活動を行うのも我々の役目だと感じております。

また、機会がありましたら”台湾料理やの謎”についても言及したいと思います。

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