前回のブログで告知した通り、12月4,5日の二日間にわたり、CareTEX名古屋という介護業界に特化した展示会に出展してまいりました。
当日は多くの方にブースを訪問頂き、この場を借りて感謝申し上げます。
当日は来場された方に外国人を採用する上での課題について、アンケートにご回答頂きました。
そして、アンケートの結果から、特に以下の3つの課題が浮き彫りになりましたので共有させて頂きます。
課題1: 言葉の壁
最も多く聞かれたのは、日本語能力に対する不安です。外国人スタッフが介護現場で円滑に働くためには、日本語でのコミュニケーションが欠かせません。今回は「日本語能力が足りないと感じる」「利用者や他のスタッフと意思疎通が難しい」といった声が多数寄せられました。
私たちのサービスでは、特定技能の外国人や技能実習生に向けた日本語教育プログラムを提供しています。介護用語や現場で使える日本語を中心に指導することで、現場での不安を軽減しています。展示会でも、この教育プログラムに関心を持っていただいた事業者様が多くいらっしゃいました。
また、私は「やさしい日本語」の活用も勧めており、施設のスタッフがこの「やさしい日本語」を活用する事で円滑なコミュニケーションが図れると期待しております。
課題2: 外国人スタッフの指導体制
「外国人を指導できるスタッフがいない」という悩みも頻繁に耳にしました。外国人スタッフがスムーズに職場に馴染むためには、受け入れ側の指導者が重要な役割を果たします。しかし、そのための時間やスキルが不足しているという声が多く、受け入れを躊躇する要因になっているようです。
私たちは、外国人雇用に不慣れな事業者様にも対応できるよう、登録支援機関として、雇用前後のサポートを行っています。具体的には、異文化理解の研修や、外国人スタッフの定着率を高めるためのアドバイスを提供しています。
課題3: 長期雇用の難しさ
「早期離職者が多い」という問題も深刻です。外国人スタッフが短期間で辞めてしまう背景には、職場環境や文化の違い、キャリアパスの不透明さがあるようです。
この課題に対し、私たちの教育プログラムでは、日本の文化や生活習慣の理解を深める内容を取り入れています。私自身が前職(宿泊業)で人事を経験し、まさにこの人材の定着は大きな課題でした。その経験を活かし、外国人スタッフが安心して長く働ける環境を整えるため、事業者様に向けて継続的なサポートを行っています。
展示会を通じての気づき
今回の展示会では、上記の他「外国人雇用に興味はあるが、具体的にどう進めればよいか分からない」という事業者様が多いと感じました。また、どの登録支援機関を選べば良いか迷っている方も目立ちました。
これから外国人スタッフの受け入れを検討している方は、以下の点を考慮してみてください:
- 登録支援機関のサービス内容を比較する
- 日本語教育や生活サポートが充実しているか。
- 登録支援機関の任意支援はどこまでやってくれるのか。
- 受け入れ体制を整える
- 外国人に寄り添った職場環境の改善を検討する。
- 職場スタッフへの教育(異文化理解や、やさしい日本語の活用)
- 長期雇用のための工夫
- 定期的な面談やキャリアパスの提示を行う。
- 介護福祉士を取得する為のサポートなど。
おわりに
外国人スタッフの雇用は、介護業界の人手不足を解消する大きな可能性を秘めています。しかし、それを実現するためには、言葉や文化の違いを乗り越える工夫が必要です。
私たちは、”共育”というコンセプトの元、介護事業者様が安心して外国人スタッフを受け入れられるよう、包括的な支援を提供しています。
来年1月より、職員様に向けた「やさしい日本語講座」のセミナーを行います。セミナー受講は無料ですので、内容等気になる点がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
アンケートの結果↓