特定技能分野が拡大へ【2026年1月最新情報】受け入れ分野追加の方針と今後の見通し

2025年、日本政府は在留資格「特定技能」について、対象分野の追加を見据えた制度見直しの検討を進めています。
倉庫管理、廃棄物処理(資源循環)、リネン供給といった分野が候補として挙げられており、今後の正式決定が注目されています。

これらの分野追加は、EC需要の拡大や高齢化の進行、観光・医療現場における慢性的な人手不足といった社会的背景を受けた動きといえます。
制度の詳細や開始時期については、関係省庁による調整が続いており、段階的に明らかになる見通しです。

本記事では、特定技能に追加が検討されている分野の概要や今後のスケジュール感、制度改正の背景、そして企業が今から準備しておくべきポイントについて、最新情報をもとに整理します。

※本記事は、2026年1月時点で公表されている政府方針や報道内容をもとに構成しています。分野の正式決定や制度開始時期については、今後の審議・告示により変更される可能性があります。

特定技能に新たに追加される分野とは

政府は、「特定技能」の対象分野として、以下の3分野を新たに追加する方針です。

  • 倉庫管理
    ⇒物流センターなどでの仕分け・ピッキング・出荷など
  • 廃棄物処理
    ⇒ゴミの収集、運搬、リサイクルなど
  • リネン供給
    ⇒ホテルや病院向けのシーツ・タオルの洗濯、仕上げ作業など

いずれも日本国内で人手不足が深刻な分野であり、ネット通販の急増、高齢化による労働力不足、観光・医療現場の業務負担増といった背景があります。
また、これらの分野では、既に技能実習制度を通じた外国人材の受入実績があり、特定技能への移行もスムーズに進められる見込みです。
他の分野と比べて、業務上の日本語コミュニケーションが少ないことも特徴の1つと言えるでしょう。

特定技能制度により、現場で即戦力として働ける外国人材の活用が期待され、業界団体からの強い要望も後押しとなっています。

【2026年1月時点の補足情報】

今回の分野追加では、従来の人手不足分野に加え、産業廃棄物処理業務を含む分野が「資源循環」として整理され、特定技能の対象に加えられる方向で検討が進められています。

これまで産業廃棄物処理業務は、業務内容の幅が広く、特定技能の枠組みとの整理が難しいとされてきましたが、循環型社会の推進や環境関連分野の人材不足を背景に、「資源循環」という形で制度上の位置づけを明確にする方針が示されています。

これにより、廃棄物の収集・選別・中間処理など、一定の専門性を伴う業務が対象となる可能性があり、今後の詳細な業務範囲の整理が注目されています。

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追加時期と制度改正のスケジュール

新たな3分野の追加は、2025年12月の閣議決定を経て、2027年頃の制度運用開始が予定されています。正式な受入れ開始までには、以下の準備が進められます。

  • 各分野の技能評価試験の設計
  • 日本語能力要件の整備
  • 登録支援機関による生活支援体制の構築

制度開始まで約2年あるとはいえ、評価試験や受入れ体制の整備に時間を要することが見込まれるため、企業や支援機関は早めの準備が必要です。

また、制度変更の具体的な内容は今後開催される有識者会議で示される予定であり、最新情報を常にチェックするとよりスムーズに準備が進められます。

【最新の動き(2026年1月)】

分野追加については、関係省庁間での調整が進められており、政府としては早ければ来月中にも最終的な方針決定を行うことを目指しているとされています。

その後、関係告示や運用要領の整備を経て、段階的に受け入れが開始される見通しです。実際の受け入れ開始時期は、分野ごとに異なる可能性があり、試験実施や技能評価方法の整備が前提となる点には注意が必要です。

企業側としては、「いつから受け入れ可能か」だけでなく、「どの業務が対象になるのか」を含めて、今後公表される詳細資料を継続的に確認することが重要となります。

過去に追加された分野とその背景

特定技能制度は2019年に導入され、当初は14分野が対象でした。
その後、2022年には「建設」「造船・舶用工業」などで特定技能2号への移行が可能となるなど、制度の一部拡充が進められてきました。

2023年~2024年にかけては「自動車運送業」「鉄道」「林業」「木材産業」なども追加対象として検討され、2025年には今回の3分野が新たに追加される方針を示しました。
分野拡大の背景には、次のような要因が考えられます。

  • 労働力不足の深刻化
  • 技能実習制度からの円滑な移行促進
  • 外国人材の就労の適正化と長期化
  • 業界団体からの強い要望

特に、これまで「技術・人文知識・国際業務」や「技能実習」などの在留資格で曖昧に対応されていた業務に対して、明確に「特定技能」という形で就労可能とすることで、制度の適正運用と不正防止の効果も期待されています。

今からできる企業の対応策とは

新分野の受入れ開始まで2年の準備期間がある今、企業ができることは数多くあります。以下のような取り組みが推奨されます。

① 該当業務の確認
自社の業務が「倉庫管理」「廃棄物処理」「リネン供給」のいずれかに該当するかを確認しましょう。業務内容が制度に適合していなければ、特定技能としての雇用はできません。

② 社内体制の整備
特定技能1号での雇用には義務的支援が求められます。登録支援機関との連携や、社内の多言語対応など、受入れ体制を今から整えることで制度開始後のスムーズな運用につながります。

③ 採用準備とパートナー選定
受入予定国とのつながりが深い監理団体・登録支援機関・送出機関と、事前に連携関係を築いておくことで、候補者の確保とマッチングがしやすくなります。

技能実習からの移行支援と注意点

新たに追加される分野の多くでは、既に技能実習制度のもとで外国人が働いています。そのため、今後は技能実習2号修了者から特定技能1号への移行が活発になると予想されます。
移行時のポイントを確認してきましょう。

試験免除の適用可否
技能実習2号を良好に修了した者は、特定技能の評価試験が免除される可能性があります。

在留資格変更手続きの整備
修了証明書や記録書の取得、雇用契約内容の見直しが必要です。

雇用側のサポート体制
特定技能では生活支援も義務化されるため、より丁寧な受入れ対応が求められます。

技能実習制度から特定技能へのスムーズな移行は、本人にとっても企業にとってもメリットが大きく、早期の対応が今後の成功のカギを握ります。

まとめ

今回新たに追加が予定されている「倉庫管理」「廃棄物処理」「リネン供給」は、いずれも人手不足が深刻な業界であり、日本の社会インフラを支える重要な分野です。
政府は2025年に閣議決定を行い、2027年の制度運用開始を目指しています。
これに伴い、企業側にも事前準備や制度理解が求められます。技能実習制度からの移行を見据えた採用戦略や、受入体制の整備、評価試験への対応など、今から動くことで制度スタートと同時に優秀な外国人材を迎え入れることが可能になります。
制度改正の動向を注視しながら、変化に柔軟に対応できる体制を整えていきましょう。

【2026年1月時点の整理】

特定技能制度における分野追加は、今後の外国人材受け入れのあり方に大きな影響を与える動きといえます。とくに新たに整理される分野については、業務範囲や受け入れ条件が今後明確化されていく見通しです。

企業としては、制度が確定してから動くのではなく、最新情報を把握しながら段階的に準備を進めることで、スムーズな人材確保につなげることが可能になります。

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渡邉 圭史
人材ビジネス会社の一員として外国人雇用の推進に取り組んでいます。特定技能や技能実習制度、外国人労働者の受け入れについて、実務や日々の学びを通じて経験を積んでいます。このブログでは、外国人雇用に関する知識や最新情報、実際の現場で感じたことを分かりやすくお届けします。ぜひ気軽に読んでいただければと思います!