外国人採用 面接時のポイント!

はじめに

弊社では、外国人材のご提案時に必ず、企業ご担当者様、候補者、そして私どもMan to Manのスタッフが参加する形で、企業面接を行っております。特に、外国人採用が初めての企業様からは、「どんな質問をすればよいかわからない」というお声をよくいただきます。そこで今回は、技能実習もしくは、特定技能外国人の面接で押さえておきたいポイントについて、いくつかご紹介いたします。

面接を円滑に進めるための事前準備

面接をスムーズに進めるためには、事前に履歴書に目を通し、候補者の文化や言語スキルを把握しておくことが大切です。日本語が苦手な候補者もいるため、面接ではシンプルな言葉を使うといいでしょう。また、候補者がどのような環境で働いてきたかを知ることで、面接時に必要な配慮を考慮することができます。特に、外国人にとっては日本のビジネスマナーやコミュニケーションスタイルが大きく異なることがあるため、その違いを理解した上で面接を進めると効果的です。

面接時のコミュニケーションポイント

言語の壁をどう乗り越えるか

外国人面接では、候補者が日本語でどこまで理解しているか確認することが大切です。「難しい言葉はありますか?」や「この点についてどう思いますか?」など、シンプルな質問を用いると効果的です。面接官も、ゆっくり話し、理解を確認しながら進めましょう。また、通訳を用意する場合も、通訳者と事前に面接の流れを確認しておくとスムーズです。

難しい日本語を使って面接をしてしまった失敗例

ある企業では、面接官が難しい専門用語を使ってしまい、候補者が質問を理解できなかったことがありました。結果的に候補者は答えられず、評価が低くなってしまいました。後日、同じ候補者をシンプルな言葉で面接した際、適切に応答でき、ポテンシャルが評価されました。

慣れるまでは中々難しいかもしれませんが、極力二字熟語を使うことを避け、簡単な言い換えで質問してあげてみてください。

候補者が理解できない日本語の質問

日本で働くことに対して、ご両親の同意は得られてますか?

・・・。すみません、わかりません。

候補者が理解できる日本語の質問

A君が日本で働くこと、お父さん、お母さんはいいと言っていますか?

はい!いいと言っています!頑張ってと言ってます!

面接時に確認するべきポイント

外国人採用の面接時には、志望動機や職歴などのほかに、プライベートな質問をすることも多いです。時には、日本人の面接時にはタブーとされているような質問をすることもあります。文化の違う外国人を受け入れるにあたって、企業側も候補者がどんな人物であるかも理解した上で、採用を決める必要があるため、必ず個人的な質問をすることを推奨します。

質問例① 宗教に関する質問

『宗教はイスラム教ですか?ヒンドゥー教ですか?仏教ですか?』

宗教によっては、食事に制限があったり、企業側で配慮が必要な決まりがある宗教もあります。また、同じ宗教の信者でも人によって忠実に決まりを守っている方、そこまで熱心な信者ではない方など人によりまちまちです。面接時に確認しておきましょう。

質問例② 嗜好に関する質問

『お酒は飲みますか?友達は多いですか?』

中にはお酒を飲んでトラブルを起こす方、大勢で部屋で騒いで騒音トラブルを起こし問題になる方もいます。見極めが難しいところではありますが、念のため聞いておくといいでしょう。

質問例③ 未婚の方に対して

『結婚する予定はありますか?恋人はいますか?』

外国人の採用は日本人の採用とは異なり、ビザの申請にも日数がかかり、なおかつ住居の手配が必要な場合もあり、採用までに企業様側に少々時間と手間がかかります。極力、早期退職者を出さないためにも、候補者の人生プランはヒアリングしておきましょう。

質問例④ 給与について

『今お給料はいくらもらってますか?お給料はいくらほしいですか?』

技能実習や特定技能で日本に働きにきている外国人のほとんどが、志望理由にお金をあげるほど給与面を重視していることが多く、給与額に満足がいかないとすぐに他社への転職を考える方もいます。基本給がいくらで、手取りがいくら、残業がだいたい何時間くらいなど給与の詳細についても、候補者本人が理解できるまで話しておきましょう。

面接で評価すべき点

外国人の面接では、語学力だけでなく、どれだけ柔軟に新しい環境に適応できるかを評価することが重要です。特に日本の職場文化やチームワークにどのように順応するかが鍵となります。過去の職務経験や他国での経験があるかどうかを質問し、異なる環境での対応力を見極めましょう。

また、ビザや在留資格も重要な確認事項です。外国人労働者が法的に働ける状態であるかを面接時に確認し、必要書類を早めに手配する準備をしておく必要があります。

まとめ

外国人雇用において、面接の際に文化や言語の違いに配慮することは、企業の多様性を活かすための第一歩です。単に語学力を評価するだけではなく、異文化での適応力や学習意欲も重視しましょう。コミュニケーションを重視し、相手を理解しようとする姿勢が、成功する外国人採用に繋がります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
石川瑞希
学生時代、台湾人オーナーのお店でアルバイトを始めたことをきっかけに台湾に興味を持ち、1年間の交換留学を経験。現地の大学で台湾華語を学ぶ。帰国後も同じお店でアルバイトを続け、国際的な仲間と出会う中で、海外と関わる仕事に興味を持つ。大学卒業後、異業種での経験を経て、2023年10月よりMan to Man株式会社に入社。現在、外国人の日本での就労支援を行っている。